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大家さんの事件簿 その4、10件目類焼火災発生

なんと、人生で2度目の火事被害にあってしまいました。

火災の被害を経験するなど、なかなかないと思うのですが今回は隣地から火災が発生し、
その火が燃え広がり隣接地8件が全焼する大規模なものとなりました。


【2024 11/26】 第一報
朝9:12分、見知らぬ固定電話の番号より電話があり、物件を自分で管理してますので
不動産屋などから電話があるため、
気にせず電話にでると所有する物件のほとんどに加入している火災保険屋さんでした。

所有する藤井寺の物件の近くの他の加入者さんより火災被害の連絡をうけています。そちらは大丈夫ですか?

という内容でした。

この時点では、入居者さんからも連絡はないし、近所の火災と言っていたので
近くでボヤぐらいの火事があったのかなぐらいで思っていました。

念のため、入居者さんの連絡先である固定電話に連絡したところ、コールはならず聞きなれない
うろ覚えではありますが、
「機器が接続されていないか、使用可能な状態ではないためかかりません。」 
という感じの自動音声が流れ、連絡がつきませんでした。

9:23分、連絡がつかなったので不安を感じ、火災保険屋さんに状況を確認するため電話をしました。
詳しい状況を聞くと、かなり近くが火元であることを知り電話を切ったあと
ネットでニュースになっていないか検索すると

複数の大手ニュースサイトが火災当時に撮影された映像付きで報道していました。
その燃えている動画を見たときに、これヤバいのではないかと思いました。


【2024 11/24】 火災発生
夜20:30過ぎ 火災が発生しました。。ニュースにて2日後その事実を知りました。


【2024 11/26】 現地に向かう
近い隣接地からの出火であることとニュース映像をみて、これはただ事ではないと思い、すぐに現地に行くことにしました。
12:30ごろには現地につくことができましたが、ニュース映像から被害がひどい可能性があり
駅をおり徒歩10分ほどにある物件に近づくにつれ心臓がバクバクなって少し緊張しました。
物件に近づくにつれ、火災後のあの独特な木が焼けたニオイがしてきました。
物件までまだ数百メートルはありましたが、徐々にニオイがきつくなってきました。


火災前の状態 2011年2月撮影


【2024 11/26】 入居者さんを探す
現地に到着しました。

火災現場を見た瞬間、修復は無理だと思いました。
入居者さんの安否が心配なので近所の人たちに聞き込みをすると
近くの公民館へ避難していることがわかったので、場所を教えてもらい会いに行きました。

70歳をこえる高齢のおばあちゃんが一人で住んでいましたので心配でしたが、
被災された人、数名と一緒に公民館の2階に避難されていました。

私が知ったのが火災の2日後ですのですでに、2日間はこちらで寝泊りしている状態でした。
食事などもおにぎりやパンなどが机に複数個あり、毛布などの被災物資は十分にありそうでした。
現場を見る限り修繕してまた住めるように復旧することが難しいことを伝え、
賃貸契約は解除になることを伝えました。

帰りに今後の手続きで必要になる罹災証明書の発行手続きの確認のために管轄消防署へ行き
一通りの説明と申請書を提出しました。
火災の規模が大きく通常は2週間ほどで罹災証明書を発行できるのですが、
1ヶ月ほどかかると思いますのでしばらくお待ち下さいと言われました。
【2024 11/27】 火災保険屋さんと現地確認
15:15頃、現地に到着
火災保険屋さんが私に連絡をくれるきっかけになった近隣の他の加入者さんは、隣接地のお隣さんでした。
先に火災保険屋さんと現地にて書類等の説明を受け、終わったときに挨拶をしてお互いの連絡先を交換しました。

保険屋さんに事前に言われていた間取り図を渡し、現場の写真を撮ってから保険金請求の請求書と必要書類や
書き方など説明を受けました。

火災保険金の申請するためには罹災証明書が必要ですので、もうしばらくかかりそうです。

火災直後
外から見ると外壁も玄関も残っており、あまり被害がなかったように見えますが、
室内はこんな状態でした。
道路側の玄関周辺とキッチンは消火活動が早く、まだ原型をとどめてましたが、
玄関から先は屋根も2階の床も焼け落ちており、修繕は無理だと思いました。
 


【2024 12/3】 警察の実況見分
管轄の警察署より電話がありました。実況見分をしたいので現地に来れる日はありませんか?
と言われました。消防署からも現場検証をしたいので立ち会いをしてほしいと言われていたので
12月3日に両方の立会いをしてきました。

警察からは、特に何も聞かれることはなく、現場で写真を撮って帰りました。
火元が確定していることと、放火の可能性はなく事件性がなかったため、形式だけの実況見分だったのかもしれません。

消防署の立会いも室内に入り、いろいろと写真を撮っていました。
火事の状況を聞くと失火原因は不明のままだが、油のような可燃性による放火ではなく、
タバコの不始末か電気系統か原因は特定できないが何らかの失火であろう。
ということでした。長屋8件2階建て、延床面積338.3㎡全焼でした。

一番端にある私の物件が一番被害が少なく、屋根は焼け落ちていますが外壁は残っており、
道路側の玄関とキッチンは原型をとどめています。
お隣や出火元、その奥の家は、もっとひどい状態でした。

消防の人がいうには、道路奥が行き止まりで私の物件側からしか消化活動ができなかったため
私の物件から消化活動を始めたため、被害が一番少なったそうです。

【2024 12/12】 罹災証明書の発行
朝10:27分、管轄の消防署から電話があり、罹災証明書の発行ができるようになりました。いつごろ取りにこれますか?
と聞かれたので、今から行きます。昼前にはそちらにつけると思います。と伝え
準備をして消防署へ向かいました。電車を乗り継いで1時間ちょいあればつきますが、
今回は車で行きました。

1ヶ月はかかると言われていたので、年内は難しいかもと思っていたのでだいぶ早く発行できるようになりました。
これで火災保険の手続きが進みます。

火災保険がおりないと建物解体の話し合いも進められないので一安心です。


【2024 12/30】 保険金の入金
罹災証明書を12日に発行し、その日郵送で保険金申請の書類を送りました。
保険金審査もあるので年内に保険金の振込みがあるとは思っていませんでしたが、
これで、一つの区切りがつきました。

火災発生から1ヶ月と1週間で火災保険関係の手続きが完了できました。
焼けただれた建物がまだ手つかずのままなので、こちらの処理の方が大変だと思いますが、
ひとつひとつ片づけていこうと思います。


【2025 1/6】 解体見積り依頼
昭和40年1月築の8件長屋です。出火元は壁すら残らない状態で焼け落ちており、
その奥も損傷が激しいものの少し壁が残っている状態でした。

真ん中の出火元とその隣の2件が壁も焼けており、
私の物件を含む手前の北側3件 奥の南側3件が壁が残っており個別での解体が難しい状況です。

本来なら解体は1件、1件個別でするのですが連棟ということと火災による損傷もあり
個別での解体は難しいので、少なくとも私を含む3件を同時に解体する必要があります。

お隣さんとは火災保険の関係で既に連絡先を交換しており、2件隣りの人もお隣さん経由で
連絡先の交換が終わっており、話し合いの結果
それそれで解体の見積りをとり、安いところでやりましょうか。となりました。

火災の被害状況


【2025 1/18】 建物解体の見積り
年明けの6日、月曜日に物件近くに事務所がある地元の解体会社に電話をして見積りを依頼しました。
翌日7日の夕方ごろ現地から担当さんから電話があり、状況等を伝えました。

火災の規模も大きく、見積りには少し時間がかかりますのでお待ち下さいとなり、
18日に見積りがあがりまりました。

金額は3件分で400万円をこえる金額となりました。
この金額には正直びっくりしました。
通常の木造の解体ではないので少し割高にはなると思っていましたが、
予想をはるかにこえる見積り金額で驚きました。

取引のない業者を使う場合、複数の会社へ相見積もりをとるのですが、
今回は、他の隣接地の人も見積りをとることになっていましたので、
私はこちらの1社しか依頼していませんでした。

こちらの業者さんの見積書をお隣さんへメールし報告しました。
【2025 1/18】 建物解体の見積りお隣さん
ちょうど同じころ、お隣さんの見積りもあがったみたいで、メールで見積書が送られてきました。
なんと、私の業者さんより100万円ほど安い、320万円ほどでした。

1社しか見積りを依頼していなかったので、あと何社かに依頼をしようと思っていたのですが、
お隣さんの依頼した業者さんで解体工事をすることにしました。

あとは、2件隣りの人が了承すれば、解体工事がはじまることになると思います。


【2025 1/25】 出火元の息子さんより連絡?

解体の見積りもでて、あとは解体の日取りなどを打ち合わせする段階でしたが、お隣さんから電話があり
出火元の人がご迷惑をかけたので、せめて解体費用を負担したいと言っます。現在、弁護士さんに相談中とのことです。

ここで、急展開です。今回の火災原因は放火などの重過失ではないので失火法があり、
出火元に賠償責任や解体の義務はありません。
8件を全焼する大規模な火災となってしまい、申し訳ないので
せめて、解体費用はこちらで負担したいというお話でした。

こうなると、こちらで解体する必要がなくなりますので、
お隣さんとも弁護士さんとの話合いが終わるまで、様子をみようとなりました。

3件で300万円を超える見積りでしたので、8件分となるといくらになるのでしょうか。
それを負担してもらえるなら、こちらとしてはありがたいお話です。


【2025 2/9】 出火元より連絡
最初に2件隣りの人から電話があり、この人のお隣が出火元です。
出火元の〇〇さんが、お詫びの連絡をしたいということで私の携帯番号を教えていいですか?
という内容でした。もちろん承諾し、数分後には電話があり
申し訳ありませんでしたと謝罪がありました。
故意ではありませんし、入居者さんも無事に避難でき、次の家も市の支援センターにて市営住宅に優先して
入居できるように手配しているそうなので、私の実害とすれば収益用の家がなくなったことだけです。
けが人もなかったので、気にしないで下さいと伝えました。


大変恐縮されていました。せめて解体費用はこちらで負担するように弁護士に相談中ですので、
決まり次第ご連絡しますということで終わりました。


【2025 2/10】 出火元より連絡
出火元の人から昨日に引き続き連絡があり、解体に向けて住んでいた入居者さんと話がしたいということで
前入居者さんは携帯をもっておらず、直接の連絡先は知らないが市の支援センターの担当の人と電話番号を伝えました。

建物自体は私の所有ですが、室内に焼け残っている荷物類は前入居者さんのものなので、
勝手に処分することはできないので、その確認が必要です。

私は、すでに前入居者さんとは話合い済みで、必要な物はなにもなく、入居者さん側では処分することはできないので
大家さんで処分お願いします。と言われていました。


私の物件が一番被害が少なく、荷物なども少し焼け残っていますので、
解体とは別にこれらの動産を運搬・処分しなくてはいけません。
私の物ではありませんが、この状況で高齢の前入居者さんに処分させるのは難しいと思いましたので、
私の負担で処分することを伝え、念のために動産放棄の書類ももらっていました。


【2025 2/19】 出火元から依頼の業者さんより連絡
2件隣りの人から電話がありました。
内容は解体の業者さんは私が見積りを依頼した業者さんでやることになったので
私の連絡先を業者さんに伝えていいかというものでした。

もちろん、いいですよと返事し、ほどなくして業者さんから連絡があり、解体承諾の書類と火災ゴミを処分するのに
罹災証明書が必要なので後日、必要な書類関係と委任状などと一緒に返送お願いします。
と解体に向けて説明をうけました。

私はこのときに特に疑問をもたなかったのですが、その日の夜に今度はお隣さんから
電話があり、出火元から連絡きましたか?と聞かれたので、
これまでの経緯を伝え、ちょうど今日、解体の業者さんから連絡がきたことも伝えました。

するとお隣さんは、これおかしいと思いません?
最初の話では、解体にむけて弁護士と打ち合わせ中で弁護士から連絡がくると言われていた。
それなのに、いきなり解体の業者から書類がどうのと言われても筋が違うのではないかと。

少し、怒り気味でした。言われてみれば、確かに最初は弁護士と打ち合わせの上でご連絡しますと。言われていました。

まだ、弁護士からの連絡はなく、先に業者さんから解体するための書類がうんたらかんたらと、
確かにこちらとしては、出火元が解体することが決定とは聞いていませんでした。

それにむけて弁護士も交えて親族で相談中だということでした。

私は、解体業者さんから連絡がきたのでその話し合いは決まったんだと思い、
特に疑問を持ちませんでしたが、お隣さんはきちんとされた人で

直接、出火元に電話をして、筋が違うのではないかと先に弁護士なり出火元本人なりが
解体が決まったことを伝えてからのちに業者からの連絡が必要である。と伝えたみたいです。


実はこれは、あとでわかることなのですが、ただ解体業者がフライングしただけでした。


【2025 2/25】 弁護士事務所より書類が届く
2/21 日付で作成された弁護士の記名・捺印された手紙が届きました。
内容は、今までの話通り、解体費用を出火元の家族が全員で負担するという内容で、
依頼する解体業者の名前と連絡先が記載され、今後業者より連絡がありますが対応お願いします。
というものでした。

本来であれば、弁護士事務所より送られたこの手紙到着後に業者さんは各所有者へ連絡をしないといけないのに、
出火元から依頼が確定したので、すぐに各所有者へ連絡をしてしまったんだと思います。

私みたいに気にしない人もいますし、順序を気にされる人もいます。

8件の解体費用ですのでかなりの負担になると思います。こちらとしては、家がなくなっている被害者とはいえ
それを賠償する責任は出火元にはありませんし、自身の家を失っています。
それでも費用負担されることを決めた家族さんにも感謝です。


【2025 3/6】 解体の書類関係を送付
解体業者さんより書類関係が届きましたので、委任状や許可承諾の書類に署名・捺印し
罹災証明書などの必要書類も添えて返送しました。


【2025 3/19】 解体の工程表
工事開始の目途がついたことにより、解体業者さんから工程表が届きました。
建物の解体自体は1週間程度で終わるそうなのですが、火災のゴミになりますんで
通常の処分ができないため、1日のゴミ焼却場にもっていける処分量の制限もあり
工程表が長くなっています。
8件分の解体ゴミですのでかなり量が多く業者さんが市と交渉しており
制限が緩和されれば、完了が早くなります。とのことでした。


【2025 3/24】 解体工事の現場立会と境界の仮測量説明
工程表の4/26、27、28に現場お立合い
4/31に境界仮測という項目があり、確認の電話をしました。
現場お立合いは、解体が進み、壁や焼けただれたゴミは処分をして行きますが、
室内に残っている物は捨てずに、この日に必要な物があれば、持ち帰れる期間として
日程を設定しています。火災直後からいつ崩れてもおかしくない危険な状態でしたので
室内に入るのも危険でした。安全に解体が進み、必要なものがあれば、持ち帰ってもらい
それ以降は、室内に残っている焼け残った荷物も含めて処分を開始するそうです。

境界仮測は、解体が完全に完了すると、お互いの境界があやふやになってしまうので、
解体を進めるが、お互いの壁の基礎部分だけ残し、その壁の中心線で測量をして
お互いの土地の境界を明示するための測量をする日です。
現場立会も私は必要ありませんし、
測量も測量士が既存の壁を基準にするので立会いは必要ないとのことでした。


【2025 3/28】 工事完了が早まる
市との協議がうまくいき、火災の被害の規模が多いこともあり
ゴミの制限の緩和を認めてもらい工事完了が早まりゴールデンウィーク明けぐらいには
完了できそうだということでした。


【2025 4/2】 新工程表
工期が早まったため、新しい工程表が送られてきました。
何事もなく無事に工事が終わることを願います。
【2025 5/14】 解体工事、途中報告
ゴールデンウイーク明けには終わると聞いたいたのですが、
まだ連絡がないので、少し遅れていのかなぐらいに思っていましたら、連絡がきました。
なんと工事完了日が6/初旬日までのびるという連絡でした。
理由を聞くと市との協議で火災ゴミ処分の量の緩和があったが、それが途中からなくなり
ゴミの処分が遅く、まだ現場にゴミが大量に残っているので少しずつ処分するので
時間がかかるということでした。
この時は特に疑問もなく、そうですか、仕方ないですね。といい電話を切りました。


【2025 5/15】 解体工事の現場
連絡もいただいたので、解体工事が進んでおらず現地にまだ火災ゴミが残っているということだったので、
現地で確認しよと思い、現地に行ってきました。

現地につくと、聞いていた状況とは違い、ほぼゴミはありませんでした。
説明とは相違があり工事延期の理由がわからないので、現地写真を添えて業者さんに問い合わせることにしました。

今回の解体工事は、出火元さんが施工主で費用も負担いただいていますので、
あまり問い合わせするべきではないかもしれませんが、説明と違ったため確認することにしました。
解体工事、途中

【2025 05/16】 解体工事、延長の説明
きのう、現地の写真付きで工期延長の理由の確認をしたのですが、その返事が電話できました。
写真にもあるように、壁の基礎部分はまだ残っています。
工期が短縮された決定工程表では4/15日が境界の仮測量の日でしたが、
解体の進捗具合もからみ、その日に測量ができなかったそうで、5/19に測量を実施するそうです。
解体はほぼ終わり火災ゴミの処分は終わっていますが、
この測量が終わるまで壁の基礎部分は掘り起こしての解体ができず、
19日以降から掘り起こしの解体が開始され、基礎部分の掘り起こしですので、
その時に出る大量の土の処分もあり、持ち込める量の制限があり
日数がかかるため、6月上旬までずれこむということでした。

最初からこのように説明してくれれば納得できたのですが、どうもこの業者さんは言っていることが
二転三転するので信用できません。

多少工事が長くなっても事故なく、終われば問題はありません。


【2025 00/00】 解体工事、完了

解体工事完了後 更地

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